100年長期投資リレーって〜相続する?〜
先日、新聞に載ってた記事で
「 世代をつなぐ100年長期投資リレーの可能性」
というタイトルのものがありました。
要するに、次の世代に含み益のある投資信託を、 現金化せずに相続し、家系継承していくという話です。 自分の代だけでなく、子供そして孫へ、 100年スパンの投資信託です。
欧米には、世代を超えた投資信託資産のバトンリレーにより、 莫大な財を成した大富豪ファミリーがたくさんいるのだとか。「 大富豪ファミリー」なんてキラキラなワードです。
よく言われるとおり、投資信託では、長期・分散・積立で、 期間が長ければ長い程良いとされています。 10年間もコツコツ続ければ、 まず負けることは無いのではないでしょうか。
それが、 世代を超えて100年間、継承するわけですから、 その複利効果は凄まじい数字になりますね。
気になったので試しに、簡易計算してみました。
まず、単純に、投資元本100万円で、年利4%、 100年間での複利用効果は?
元本100万円に、100年間で利息が約4,950万円ついて、 投資元本の50倍です。
次に、月々1万円の積立として、年間12万円、年利4%で、 100年間の長期積立での複利運用効果でおいくらでしょうか?
100年間の積立元本は、
10,000円 ×12か月×100年=1,200万円
これに、利息が、1億4,245万円も付いて、
資産総額は投資元本の12倍です。
いずれも、50年と100年での倍率とを比較してみると、 100年スパンの凄さがよく判ります。 やっぱり複利効果x時間のパワーは絶大ですね。
遺言書に代々、積立を継続するよう書き残し、100年に渡るバトンリレーに挑戦する価値はあるかもしれません。
一般的に、投資をされてる皆さんは、 子供世代への相続までお考えなのでしょうか?
私も積立投資信託や株式投資をしてはいますが、 子供に引き継ぐことは考えたことはありません。
リタイア後も投資活動は、趣味半分で継続していくつもりですが、 ある程度の年齢で目途をつけて、 すべて現金化するつもりでいます。いろいろ手を出していますが、 それぞれの出口戦略も考えないといけませんね。
率直に言って、
私は、面倒なものを、子供に残したくありません。
私は転勤族で、我が家は、いつ引っ越ししても良いように、 いつも身の回りはシンプルにして生きてきました。 引っ越すたびに断捨離です。
私にとって、
忘れられないエピソードがあります。
うちの子供が、小学校低学年のころです。当時アパート暮らしで、 部屋の中でスーパーボールで遊んでいました。当然、ボールは、 予想しない方向に跳ねていきます。そのうち、 スーパーボールがキッチンの電子レンジ台の下に、 コロコロと転がって入ってしまいました。
私:「あららー。入ってしまったねぇ。もう取れないよー。」
少し意地悪に言いました。
すると、
子供:「いいよ。次の引っ越しの時に取れば。」
絶句して、
涙が出ました。
当時、子供は7-8歳くらい。 生まれてから4か所目の住まいでした。当然のように、 移り住むことを受け入れていること、悲しい転校の別れを含めて、 小さいながらに理解していたのです。
私自身は、 高校生までの18年間、ずっと実家暮らしでしたので、私とは、 まったく異なる感覚で、いろいろ感じ、考えて、 生きているんですね。
今でも、この時のことは、忘れることができません。
そんな子供もすでに大学3年生で、 都内で一人暮らしをしています。多分、 もう一緒に暮らすことは無いでしょう。 今の一人暮しのアパートは、生まれてから数えて、 もう8か所目の住まいです。
もちろん、 実家や地元という概念がありません。だから出来るだけ、 相続とかお墓とか家系にも縛られず、 自由に生きていってほしいと願っています。
いずれは相続という話になるんでしょうが、 出来る限りシンプルな形で、預貯金だけが理想です。
おっと、
その前に、私の父親からの相続が、まだでした。
今年、亡くなった母の相続手続きもこれからというのに。
これはこれは、フライングです。
ちょっと気が早い
それが50代ってやつですね。