株主優待は投資の蜜か小悪魔か?
先週末9/2の米国株は、USD△338.98と下げました。米国雇用統計の報告結果を受けた動きで、午前中は一旦+370と上昇したものの、その後、雇用が堅調なため、金融引き締めが長期化するのでは、との懸念から、午後に下落するという、乱調気味の動きでした。
米国は、あえて景気を低迷させてまで、インフレ退治に持ち込もうとしているのでしょうか?
ロシア・欧州のエネルギー不安がくすぶっている中で、真っ向勝負のインフレ退治は難しそうですね。
週明け月曜日、本日の日本株は、やはり影響を受けて、やや下落しましたね。それでも、日本の株価は、27000台半ばに執着している感じがします。
日本企業の業績は悪くはないですし、日本政府のアフターコロナへの転換姿勢は、日本経済にはプラスに働く起爆剤にもなり得ます。
私個人的には、まだ楽観視していますが、
ひょっとして「ゆでガエル」でしょうか?
さて、企業決算の権利確定日が近づいてくると、利益確定したくても、株主優待があると、なんとなく手放しにくい気分になってしまいます。
そんなとき、普段は気にしてないはずが、株主優待は、やっぱり保有インセンティブなんだなあとつくづく実感します。
ただ、最近は、株主優待を廃止したり、改悪するケースが増えてますので、株主優待だけを目的にして購入するのは気をつけないといけません。
野村インベスター・リレーションズ(IR)によると、株主優待の採用企業数は、今年7月末の時点で1483社と、全上場銘柄の34.5%が実施しており、2019年の1532社をピークに、3年連続で減少しているそうです。
少し残念ではありますが、
現在の日本株式の売買代金のうち、6割弱が海外投資家さんです。株主優待は、彼らにとって旨味は薄いですから、この流れは止まらないのではないかと思っています。
最近、優待廃止を発表した有名どころでは、日本たばこ産業さんとか、オリックスさんとかですね。
2社とも私の保有銘柄ですが、傾向として、株主優待を廃止しても、株価の下落は一時的なものでした。
これから各企業も、株主への還元策として、優待を続けるべきなのか、配当性向を上げるのか、悩みどころの時期なのでしょう。
そういう私ですが、
某有名な投資家さんで株主優待銘柄推しの方がいらっしゃいまして、その方の投稿記事などを見て、お得な株主優待を目当てに株式を購入したことがあります。
ひろぎんホールディングスさん。
地方の金融機関で、その優待内容は、100株保有で、2500円相当の地元産品カタログギフトというものでした。その上、配当金利回りが4%程度もあり、当時購入株価@628円でしたから、優待と配当金の合わせ技で、なかなかの高リターン率です。特に「地元産品」という響きにも惹かれてしまいました。
しかし、上手くは行きませんね
株を購入して、間もなく、ニュースが入りました。「ひろぎんホールディングスの株主優待2500円相当のカタログギフトから、500円のギフトカードに変更へ。」
なんと一気に
△80%魅力ダウンの変更です。
変更した背景は、株主優待目的の一口株主の個人株主数が増え過ぎて、コストが合わなくなった模様です。まさに私みたいな人が、たくさんいたんですね。こっ恥ずかしい!
配当金利回りも良いし、最後の株主優待を貰ってからでも良かったのですが、他人のおススメ銘柄を、深く考えずに、購入してはいけないなぁ、と反省し、利益確定させて、手放しました。
投資は自己責任ですから、
やっぱり人任せはいけません。
株主優待は、投資判断を鈍らせる、
でも、甘くて嬉しい小悪魔です。
気をつけないと。
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◆本日の結果
(日経新聞ウェブ版)
https://www.nikkei.com/
「なんとなく、膠着状態というか、この嫌な雰囲気を、27000台中盤で凌いで欲しいですね。」
◆本日の私:前日比 △77K
「うげげ!連日の下げです。仕方ありません。自動車関連ダメダメです。」
◆本日の売買:なし
「ここは見極め時かもしれないので、買いたい衝動を抑え、深呼吸。」
◆本日のその他:
配当金入金 キリンHD +17K(中間配当)