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投資が面白くなり、これからどうしようか悩む日々

思考のスイッチ ~50代の不安~

思考のスイッチ ~50代の不安~



1.不安を感じる50代

どうやら年齢ターゲティングされているようで、普段ネット記事を見ていると、 50代向けの記事が頻繁に表示されるようになりました。

ついつい、そんな50代向けの記事を読んでしまいます。

 

いろんな記事を拝見していますと、一般的なお話として、 50歳を境に、 みなさん人生に不安を感じ始めるんだそうです。

世間では「こじらせ50代」なんて言われたりもするお年頃。

実は、私自身も、結構、当てはまっておりまして、「みんな同じなのね。 」と少し安心したりします。

 

では、50代は何が不安なのか?

少し整理したいと思います。

 

2.不安とは何なのか?

50代が抱える不安には、いくつかあります。

 

①退職のこと

一般的な会社員であれば、 60歳か65歳で定年退職を迎えることになります。

50歳を過ぎると、会社生活では、明らかに終盤戦に差し掛かり、 定年退職を意識せざるを得ないようになってきます。 自分の会社内でのキャリアの見通しも、以前よりハッキリ見えてきて、「いつまで働くのだろう?」と漠然と考え始めることになる年齢です。

キャリアの選択肢としては、早期退職、定年退職、 定年後嘱託再雇用などありますが、考えたところで、今すぐ、 決められる問題でもありません。

そして、多くの場合、「退職」とは、「定期的な収入が途絶える事」に繋がるので、 誰しも不安に感じるテーマのはず。

私自身も、50歳から投資を始めると同時に 退職についても考えるようになりましたから、 何か思考のスイッチが入る年齢なのかもしれませんね。

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②仕事への動機づけ

50歳を過ぎると、何か新しい仕事に対して、「まだ、 こんなことやるのか?」 とネガティブに捉えるようになり、 やる気やチャレンジ精神を持って、 ポジティブに向き合えなくなる傾向になるようです。

仕事へのモチベーションアップのためには、 新しいことに取り組むのが一番手っ取り早いんですが、 そんな良いチャンスをネガティブに捉えてしまうのは、自分自身を苦しめることになります。自分で自分の仕事の幅を狭め、仕事はマンネリ化し、職場における「自分の価値」 に不安を感じてしまいます。

 

そんな私も、「これからは君たちの時代だから。」 と若手に仕事を振ることがありますが、これって「 50過ぎたら、こんな仕事は、もうやらないよ。」 と解釈することもできます。新しいプロジェクトでは面倒くさがらず、 よく考えてから前向きな発言をしないといけませんね。

ただ、正直なところ、以前より「やる気」が下降気味なのは、 私自身、自覚していますので、 仕事へのモチベーションを高く保つことが難しい年齢になってきています。

 

③転職のこと

転職市場においても、 最近は即戦力となるシニア世代の転職も増えてきているようですが 、それでも「50歳」は一つの年齢基準のボーダーラインです。

私も、45歳の2017年頃から転職サイト2社に登録していますが、 50歳を境にスカウトメールの受信件数が明らかに減少しました。 これをネガティブ方向に推測すれば、「社会に必要とされない年齢」 なのではないでしょうか?

 

これは採用する企業側から見れば当然のことで、膨大な人材データからスクリーニングをかけるとき、 その抽出条件に、年齢範囲を設定しますので、キリの良い50という数値。 これは致し方ないことです。したがって、50歳以上というだけで、 まず選考候補から外される確率が高くなり、転職の間口が狭まります。こらも不安に繋がることでしょう。

 

④老後のこと

そして、「老後」を自分事として、考えるようになってきます。

老後なんて、まだまだ先のことだと思っていたのに、 50歳を過ぎると不思議なくらいに、気になり始めます。

毎年の誕生日頃に受領する「ねんきん定期便」 のフォーマットも、50歳から大幅に変わりますので、老後に向けて、 キッチリ年齢で線引きされていることは明らか。意識せざるを得ません。

 

しかし、まだ50歳です。

困ったことに「老後」を考え出しても、 仕事、住まい、お金など、何も具体的には定まっておらず、 不確かな前提条件のまま、何も答えを出すことはできません。

 

⑤健康のこと

50代にもなると、健康面にも、 大なり小なりの不安を抱えるようになります。

私も、毎年の健康診断の結果で、深刻なものではないにしろ、「 要観察」の項目がチラホラと出てきています。

「もしも病気になったらどうする?」と考えると「老後」 の大きな不安要素になります。ただ、こんな「もしも」の仮定の話を考え出したら、将来のことなんて、不安しかありません。

 

⑥死

50歳も過ぎると、 自分の親の死を経験する方も増えてくるでしょう。「 次は自分の番か」と、「死」を意識します。私も実母を亡くしたことで、お墓や仏壇の話をしていると、「死」 を身近なものとして、強く意識しはじめました。生きている者にとっては、最もネガティブなテーマですし、それが自分のすぐ近くに感じることは、まさに「不安」以外の何物でもありません。



⑦親の介護のこと

50歳を過ぎると、親の世代は80歳から90歳。 親御さんが健康な方もいれば、亡くなっている方、 介護が必要なケースもあるでしょう。 親の健康状態や資産状況も様々ですし、親の意向、実家の住居、お金のこと、仕事のこと、家族のこと。 複雑に絡み合って、「介護」は、とても難しい問題です。

 

私も、実家には高齢の父がいて、奥さんの実家にも ご両親がいます。現在のところは、どうにかなっていますが、いつどうなるかは、まったく判りません。でも、 少しずつ近づいて来ていることは確かです。

自分自身が50代で「老後」を考えるとき、 自分の親のことは必ず重く圧し掛かってきます。

 

以上のような、今すぐ答えの出ないことを、 いろいろ考え始める世代なんです。50代は。

 

3.なぜ不安なのか?


こうやって不安要素を眺めていると、 ほとんどのテーマが具体的な対象や根拠が、「 まだハッキリしていない」ことが問題なんです。

それは、深い霧の中を歩いているようなもの。

だから、答えも出ないし、「漠然とした不安」 だけを抱えるしかないのです。

 

「まだ仕事しているのに、退職したら、転職したら・・・」

「まだ自分は元気なのに、病気でもしたら・・・」

「まだ親も元気だけど、もし介護になったら・・・」

 

もっと個々の問題の輪郭がハッキリ見えてくれば、 ひとつひとつ対処していけるはずです。

 

だから、50代の不安は、

今、考えても仕方がないことを、

くよくよ考えているんです。

 

今、考えても無駄!

先のことを見ずに、今、見える一歩一歩を大事にしましょう。

今までと同じように。

 

ただし、大きな人生の転機が、 この先に待ち構えているのは確かです。 それに近づいていることを自覚して、心の準備、覚悟をしておくのは悪いことではありません。

 

でも、ボンヤリとイメージするくらいにしておいて、細かい部分まで考えてないようにしましょう。

 

「ネガティブ思考は人生の無駄」

https://mobile.twitter.com/yoshikiofficial/status/1538464170508578816
 

4.我が家の場合


私も50代です。

我が家は、子供が大学4年生、 すでに家から出て一人暮らしをしており、 巣立つ準備を着々と進めています。 子供に掛かるお金の見通しも付くようになってきました。

このまま、子供が無事卒業し、社会に出てしまえば、 私の気持ちの面で、何かが変わる気がしています。

それに、あのコロナ禍を通して、私自身、人生観が変わった気がしています。

そして、我が家は転勤族なので、「次の転勤先」 が大きな転機になるかもしれません。

我が家の場合も、

まだまだ前提条件が変わるということです。

 

「今、考えても仕方がないんだ!」

と結論づけました。

面白いことに、私の妻は、まだギリ40代なので、私の不安な話を「 まだ早いでしょ。」と笑います。

きっと「50歳」には、見えない分厚い壁があるんですよ。

ひょっとすると、男女の違いもあるのかもしれませんが、妻も、この壁を越えれば、

スイッチが入るのでしょうか?

「50代の不安」、ポチっとな。

 

不動産投資の勧誘電話の対処法


この世の中、儲け話を持ちかけてくる怪しい話は、よくある事です。

でもね、本当に儲かる話なら、他人に教える事などあるはずもなく、相手にしてはいけません。

おそらく会社にお勤めの方であれば、一度や二度は、ご経験があるかもしれませんが、職場には様々な怪しい営業電話が掛かってきます。

今回はそんな営業電話のうち、不動産投資の勧誘電話の対処法について、私の経験談等を交えて、お話し致しましょう。

 

特に、職場への「不動産投資の勧誘電話」にお困りの方は、是非、ぜひ。

◆目次

 

 

1.要注意すべきは不動産投資

まず、会社との新規取引を目的とした電話で多いものには、人材紹介や光回線工事、電気やガスの契約切替、ウォーターサーバー設置、省エネ設備などがあります。これらの場合は、一般的に言われる通り、丁寧に、きっぱりとお断りすることで、大体の場合は問題ありません。

会社名と担当者名を聞いた上で、その用件を聞き、「現在、当社では、その商品・サービスは必要ありません。」「新規のお取引は現在控えさせて頂いております。」などと答えれば、おおよそ問題ありません。お互いに、会社 対 会社のお話ですからね。

しかし、その職場の個人をターゲットとした『不動産投資の勧誘電話』には、注意が必要です。この場合、個人宛ての営業である事、そして、ひとつの契約金額が高額である事、この2点が大きな違いです。そして、契約対象が高額であるが故に、非効率とも言える執拗な営業電話を繰り返したり、強引な手法や悪質な手口が多くなっているのです。

 

2.不動産投資勧誘電話の特徴

不動産投資の勧誘電話の特徴には、以下のようなものがあります。

①曖昧な『役職名』だけで電話の取り継ぎを依頼してくる。

例えば、あなたの職場が○○支店であれば、『支店長さまいらっしゃいますか?』のように、誰でも推測できる役職名であったり、店長さま、所長さま、など、その職場の管理職に取り次いでもらおうとしてきます。なぜなら、電話の目的は、会社の一般担当者ではなく、その職場で役職の高い管理職個人に繋がることだからです。

その理由については後ほど。

 

②通話中、電話の後ろが、ガヤガヤうるさい。

多くの勧誘電話の場合、ひと部屋に、数名のテレアポスタッフが缶詰状態となり、各自電話番号リストを渡されて、「電話マニュアル」に従い、一日中、何百件もの電話を掛け続けています。したがって、電話相手の後ろの方から、他の人の電話での会話がガヤガヤと漏れ聞こえてくることがよくあります。まず、その時点でまともな電話ではありません。

 

③営業の用件が曖昧

電話を受けて、こちらから「どのようなご用件でしょうか?」と聞いても、さすがに、「アパートやマンションの不動産投資の営業です。」と正直に答えることはありません。誰が受けても、怪しすぎますからね。

私の経験では、以下の例のように、用件は曖昧。

・御社のエリア担当者が変わったので、あらためてご挨拶に伺いたい。

・従業員様のライフプランのお話で。

・保険に代わるような金融商品のご案内で。

・社員の福利厚生に関するお話で。

などなど、ボンヤリとして曖昧、そして完全なウソではない用件になっています。おそらく、彼らは、特定商取引法の禁止行為を意識しているから、100%のウソは言いません。

 

④話し方が横柄

特にタチの悪い、やり手の担当者の場合ですが、普通の営業電話とは明らかに違う高圧的な話し方が多いような気がしています。会話のペースを握ろうとする、マウントを取るような、人を馬鹿にしたような話し方は、おそらく、直ぐにオカシイと気づくと思います。そして、こういう輩が、最も注意しないといけない相手です。熱くならず、冷静に油断せず、特に気を引き締めないといけない相手です。



3.基本的な注意点

当たり前のことですが、職場で電話応対する上で、基本的な注意点については以下の通りです。

①名前などは絶対に教えない

とにかく、名前を含め、個人情報は一切教えないことが重要です。もし聞かれたとしても、「会社のルールで、お取引の無い会社様には、個人情報はお教え出来ないことになっております。」と伝えて下さい。

万が一、名前を教えてしまった場合、その情報が電話番号リストに追加記録され、また別の担当者や別の会社に出回るリスクがあります。

 

②丁寧に対応する

丁寧に応対することは、とても重要です。どんな電話相手だとしても、会社の代表として電話応対する以上は、横柄な態度での対応はいけません。このご時世ですので、変な恨みを買うことは、会社にとってもトラブルに繋がる場合もあり得ますので、できる限り丁寧に対応しましょう。

稀に、自分の思惑どおりに取り継ぎしてもらえないことに対して、相手がイラつき、逆上してくる場合や暴言を吐く輩がいますが、そういうときこそ、冷静に、丁寧に、対応するようにしましょう。

 

③外出中や会議中で断らない

その場しのぎで、外出中や会議中、今は忙しい、などの理由で一旦断ったとしても、必ず、再度電話が掛かってきます。勧誘電話のマニュアル上、外出中や会議中などの場合は、再電話をする決め事になっています。次回タイミングが合えば、電話取り継ぎしてもらえると、相手は思いますので、翌日以降には、再度掛かってくることになります。「問題を先延ばし」にするだけの行為なんです。

 

④ガチャ切りしない

先述した②の内容と重複するのですが、ガチャ切りすることで相手の反感を買う場合があります。稀に、かなり脅迫的な電話をしてくるケースもあります。

実際に私自身がガチャ切りしてしまったことで経験したヤバいケース。もしご興味があれば、

こちら↓をご参照ください。

 

elton-investor.hatenablog.com

 

また、ガチャ切りは、再度電話が掛かってくる可能性が高いと言われています。

以前、勧誘電話のアルバイトをしていたと言う方とお話しをした事があります。彼によると、アルバイト先で、勧誘電話マニュアルを渡され、簡単なトレーニングをした後、電話番号リストを渡され、一日中、電話するそうです。その電話した結果を、リストにマーク記録するらしいのですが、ガチャ切りは、外出中や打合わせ中と同じカテゴリーで、「再電話」に分類され、マニュアル上では、日を変えて、違う担当者が再度電話することになっているそうです。

ガチャ切りの理由について、彼等の考え方は以下のようになっているからです。

・「電話した担当者の話し方が悪かっただけかもしれない。」

・「違う担当者が電話すれば上手く話が進むかもしれない。」

・「たまたま電話相手の機嫌が悪かっただけかもしれない。」

・「ガチャ切りするような会社なら、つけ込む隙があるかもしれない。」

一日に何百件もの電話を数名以上でこなす組織ですから、一度のガチャ切りに対して、すんなり諦めることはありません。あなたの相手は、その1人ではなく、会社組織ですので、ガチャ切りの効果は限定的であることは、認識しておきましょう。

4.彼らの電話の目的は何か?

では、彼等の電話の目的は何でしょうか?

もちろん、ターゲットに不動産投資させる事が最終目標ですが、その電話の目的を、もう少し細分化してみましょう。

①第1の目的は、管理職に電話で取り継いでもらうことです。

では、なぜ管理職なのか?

不動産投資のためには、数千万円から数億円程度のお金が必要になります。多くの場合、契約者に高額の銀行融資ローンを組ませる必要があるため、ローン審査に通りやすい安定した収入のある人物を見つける必要があります。安定した収入のある会社員で、それなりの高収入である可能性が高い「管理職」にターゲットを絞って、電話をすることが営業する上で効率的と考えているみたいです。

 

②第2の目的は、訪問面談アポを取ること。

管理職への電話取り継ぎに成功したら、マニュアルに従い、不動産投資に興味を持ってもらえるよう、魅力的な儲け話と営業トークを展開します。悪質な場合は、脅迫めいた手法で、あなたの根負けを狙って来るかもしれません。

そして、別途、さらに詳しい説明のための訪問面談アポを取ることが次の目的です。

この面談アポを取ることで、その電話担当者には、テレアポ成功報酬が入りますので、ここまでが、電話の目的になります。我々から見ると一見、不可解で非効率的な仕事に見えますが、彼等の勧誘電話へのモチベーションは、その成功報酬により、高く保たれているのです。

 

③第三の目的は、訪問面談でターゲットに契約させること。

もし、訪問面談となった場合は、職場か自宅に、別の専門チームが乗り込んで来て、本格的な営業攻勢をかけて来ることになります。こちらは、もし高額契約ができれば、特別なインセンティブ報酬があるので、かなり強引で執拗なものになります。悪質な会社の場合は、ときに脅迫めいた違法スレスレの営業手法に遭遇するかもしれません。

したがって、このステップに進む前、勧誘電話の段階で確実に、流れを断ち切らないといけません。



5.不動産投資勧誘電話のおススメ対処法

おそらく、ここまでブログをお読み頂いている方は、ご自身が職場の管理職か、総務部門の方が多いのではないかと推察致します。できれば、無駄な時間やコストをかけず、しつこい勧誘電話を終わらせたいと思っておられるのではないでしょうか?

それでは、勧誘電話に対して、どう職場で対処すればいいのでしょうか。

 

①管理職に取り継がない。

まず当たり前な対策ですが、ターゲットである管理職個人に取り継がない事が、重要なポイントになります。

まずは、トラブル回避のため、職場に「電話取り継ぎルール」を作成して、職場のスタッフに情報共有してください。上述したような不審な電話、管理職宛てで、用件が曖昧な営業電話の場合には、「そのような用件のお電話は、取り継げない会社ルールになっております。」と丁寧に答えるように周知しましょう。これだけでも、ある程度はブロックできます。

しかし残念ながら、社員に徹底するのは難しいですよね。職場の電話応対するスタッフでは判断が出来ない場合や、相手の巧妙なトークでブロックをかいくぐってくる場合は多々あります。その場合は、取り継がれることになります。

 

②管理職個人として対応しない。

この対処法が、【重要ポイント】です。

勧誘電話が1つ目のブロックを通過し、取り継がれてしまった場合、ターゲットが、あなた自身かもしれません。その時は、機転を利かせて、自分の身は自分で守らなければなりません。もしくは、あなたのところで、確実に食い止めないといけません。もちろん、お時間に余裕のある方や、自信のある方は、正攻法で対峙しても構いません。

 

しかし、私のオススメするのは、2人目の電話取り継ぎ担当として、しれっと対応すること。です。

一つ前のステップ①の段階に戻るだけです。対応の仕方は、まったく同じ。あらためて、相手の会社名と名前、そして必ず用件を聞き、「大変申し訳ございません。そのような用件のお電話は、個人宛てには取り継げない会社ルールになっております。」と、丁寧に答えてください。相手が、いくら食い下がってきても、何と言おうと、丁寧に、慇懃に、繰り返すのです。電話を切るときも、「申し訳ございません。失礼します。」と丁寧に。

 

電話相手に「この会社には、ルールがあって、再度電話しても、管理職個人に繋がることはできない。」と思わせることができれば、それでいいのです。

芝居がかってはいますが、手間がかからない、後を引かない、私がおススメする対処法です。

 

6.おススメしない正攻法

いくつか正攻法もありますが、実用性の観点から、私は、あまりおススメしません。

特定商取引法を盾にする

特定商取引法第17条では、しつこい悪質な営業電話は違法行為となっていますので、この法律を盾に、しつこい電話相手に対抗することが可能です。電話相手に『特商法第17条をご存知ですか?』と言ってみることも有効です。

・再勧誘の禁止(法第17条)
特定商取引法は、電話勧誘販売に係る契約等を締結しない意思を表示した者に対する勧誘の継続や再勧誘を禁止しています。

・禁止行為(法第21条)
特定商取引法は、電話勧誘販売における、以下のような不当な行為を禁止しています。

1契約の締結について勧誘を行う際、又は契約の申込みの撤回(契約の解除)を妨げるために、事実と違うことを告げること
2契約の締結について勧誘を行う際、故意に事実を告げないこと
3契約を締結させ、又は契約の申込みの撤回(契約の解除)を妨げるために、相手を威迫して困惑させること

以上の法律を盾にして、威圧的な電話や、何度も掛けてくる執拗な電話について、電話相手に違法性を認識させ撃退できるかもしれません。もし違法性が認められれば、業務停止命令や行政処分、罰金などペナルティを与えることも可能です。しかし、監督官庁である消費者庁国民生活センターへ、本気で訴えるためには、客観的な事実や記録として、電話相手との通話や情報詳細を記録し提出しなければなりません。他にも、不動産取引業(宅地建物取引業)免許の監督官庁である国土交通省や各都道府県へ訴えるためにも、同じです。法的手段を取るためには、それ相応の記録準備が必要です。

でも、記録を準備したとして、お役所は、まともに対応してくれるでしょうか?

それが手間に見合う現実的な対応でしょうか?

不動産投資の勧誘電話をしてくる会社側も、そのあたりの法律の事情を十分理解した上で、法に抵触しない程度に、マニュアル作成しているはずです。法律を盾にして、電話相手を撃退することは、多くの場合、徒労に終わることでしょう。

機械的な対策

会社のご予算に余裕があるのであれば、機械的に対処することで、電話応対する社員のストレスを軽減することも可能です。

・着信拒否設定

一度かかってきた迷惑電話の番号を控え、登録することで、排除可能です。ただし、最近では携帯電話での営業電話が多く、毎回番号を控えて登録する手間に際限はありません。

・非通知拒否設定

非通知で掛かってきた場合のみ、電話をすべて排除可能です。

・自動音声応答

「○○のご用件は1番、△△は2番、それ以外は3番」と自動アナウンスで対応することで、電話応対に長けた担当者が対応できます。それにより、取り継ぎミスをある程度は防ぐことができます。

しかし、機械的な対策では、コストを掛けた割には、効果は限定的で、100%排除することはできないでしょう。結局は、人による対処や判断が不可欠です。

 

7.さいごに。一度だけで終わらない。

誠に残念な事実なのですが、あなたの会社の電話番号が掲載されたリストは、コピーされ、すでに色んな会社に出回っていることでしょう。一社からの勧誘電話を撃退しても、また違う会社から、同じような電話が掛かってきます。忘れた頃に、以前に断ったはずの会社の、また違う担当者から掛かって来るケースもよくあることです。

不動産投資の勧誘を生業にする会社は幾らでも存在し、それらは増え続けています。高い報酬に釣られた若者たちが、「仕事」として、毎日電話を掛け続けているのです。そんな複数の会社の間を電話番号リストは、ぐるぐる回遊していると想像してください。

まさに、イタチごっこです。

わたしたちは、その事実を、受け入れる必要があります。

勧誘電話は、一度だけでは終わらないのです。

一度の勧誘電話に、あまり労力をかけても、効果はありません。なぜなら、相手は、一人ではなく、会社組織であり、さらに複数の会社組織が存在しているからです。

ただ、この対処法によって、無駄な時間を減らせるかもしれませんし、掛かって来る回数は減らせるかもしれません。

みなさまが、トラブルに巻き込まれないことを、お祈り申し上げます。

 

 



~点検商法~ イッツコム ひかり改修工事


私の子供は大学生、都内で一人暮らしをしております。彼のアパートには、いわゆる訪問営業が頻繁に来るそうなんですが、ご参考までに、その中の怪しい一例をご紹介しましょう。
 
ある晩、子供から私宛てに、LINEで相談がありました。なにやら書類のようなものの写真が添付されています。
 
彼のアパートの郵便ポストに、イッツコムという会社から、
「重要 全世帯が対象となりますのでご協力ください。」
「ひかり改修工事のお知らせ」
というチラシがポストに入っていたそうなんです。

イッツコム(イッツコミュニケーションズ)社は、東急グループ系のケーブルテレビ会社。資本金52億円超、従業員数664名、そこそこ大きな会社です。事業内容は、ケーブルテレビの他に、インターネット回線、電話、データSIM、電気やガスなど、幅広く取り扱っているようです。
そのチラシの宛先名の欄には、
「アパート名」と「102号室」入居者様、
と記載されていますが、こちらの正確な氏名の記載はありません。
 
それと同じ内容のチラシが、アパート建屋の出入口の壁にも掲示されていて、アパート全世帯が対象であることを入居者にアピールしています。
 
チラシと言っても、A4用紙が3枚、透明のビニール封筒にしっかり封入されていて、なかなか丁寧な印象です。
チラシ3枚の構成は、
①ひかり改修工事のお知らせ(工事日程と工事内容の概要)
②工事日程回答用の記入用紙
③宅内作業内容について(工事内容に関する写真入り説明)
 
資料①「イッツコムひかり改修工事のお知らせ」によると、要は「イッツコム社のひかり回線工事のため、各部屋内のテレビ端子と分波器の確認」をしたいとのこと。もし確認して、必要があれば部品交換をすることになるが、入居者の費用負担は一切ありません、との記載があります。
 
資料②には、工事予定日が3日間指定されており、その下には、「工事予定の3日間のうち、ご都合の良い日と時間帯を連絡してください。」と回答期限の記載があります。回答方法は、この回答用紙による用紙回収の他にも、電話、FAX、Eメールでも可能で、わざわざ、この用紙を回収するために〇月〇日に伺います、との記載もありました。
 
資料③「宅内作業内容について」の説明によると、点検内容としては、「壁面テレビ端子の確認および交換作業」とあります。ご丁寧に写真入りです。各部屋の壁にあるテレビ端子を確認し、もし必要であれば端子部品を交換したい。もし交換しないとテレビが観られなくなる可能性も、薄っすら匂わせる内容になっております。

 
ここまで見ると、工事の説明内容も丁寧ですし、アパートの出入口に掲示もされています。「全世帯が対象」との記載もあり、アパートの管理会社が手配している印象も受けます。
また、もしテレビが観られなくなると困りますし、費用負担が無いなら別に問題ないかなぁ、と思うかもしれませんよね。
 
ただ、長年に渡って転勤族をしている私の経験上で、ひかり回線の改修工事のために、居室の「テレビ端子の交換」なんて聞いたことがありません!
それに私の息子は、そもそもケーブルテレビ契約をしておらず、普通の地デジ放送のみ。インターネットは、NTTの光回線ですので、契約してもいないケーブルテレビ会社の「ひかり化」のために、なぜ各居室内に入って、テレビの端子交換をさせないといけないのか!?と不審に思い、少しネットで調べてみました。
 
案の定です。
いくつか出てきます。
 
 
なんとなく聞いたことはありましたが、ここまで手が込んでいるとは知りませんでした。
 
不必要な無償の点検作業と称して、まず部屋に上がり込み、点検作業は格好だけで、そのまま居座り、点検には関係が無い商品やサービスの売り込みや契約の切り替えを仕掛けてくるんだそうです。
その営業マンにもよりますが、悪質な場合は、長時間にわたり居座られ、根負けして、無理やり契約させられてしまうケースもあるようですよ。
 
テレビ端子を点検するところまでは無償ですし、居住者自身が、訪問日時を指定して、書面で入室を承諾していますから、そこまでは合法。
 
しかし、点検と偽って、売り込み活動はダメでしょう!?
と思いきや、
資料①の「2、各戸内作業」の項目をよく見てみると、
「案内内容:インターネットサービス・固定電話サービス・多チャンネルサービスの他にインテリジェントホーム、東急でんき&ガス、イッツコムSIM等のご案内」としっかり記載があるではありませんか!

「売り込みします」とは明言していませんが、「別のサービスの案内」は、各部屋内での「作業」に含まれているという、まさに用意周到な戦略。さすが、東急グループだけのことはあって、法に抵触するようなことはしません。
 
したがって、部屋の中に入れてしまったその後は、断るのも、契約するのも、入居者次第。
イッツコム社のウェブサイトにも、この件に関連するお知らせがありました。ただし、イッツコムの契約者を対象とした通知のようです。何か揉めたときには、勘違いでした、と言い逃れするためでしょうか。
しかし!アパートの出入口に、勝手に掲示するのは、ダメでしょう?と思い、念のため、アパートの管理会社に電話で確認しました。
 
アパート管理会社の若いスタッフさん(以後、「ス」)が電話応対してくれました。
 
私:「イッツコムという会社から、部屋の中のテレビ端子の点検工事のお知らせが来たんですが、これって必要な工事ですか?」
ス:「少々お待ちください。」
(まだ慣れていない雰囲気で、他の先輩社員に確認した様子。)
ス:「もしもし、オーナー様も了解されている点検のようでして、もしよろしければ、ご協力お願いします。」
 
なんと?!意外なことに、管理会社もオーナーも知っているようです。
でも「よろしければ、ご協力・・」という言葉が、妙に引っ掛かりました。
 
私:「でも、うちの部屋はケーブルテレビも契約してないのに、テレビ端子の点検なんて、普通は要らないですよねぇ?」
ス:「ああ、そうですね。でも、もしご都合がよろしければ、ご協力お願いしますぅ。」
 
これは何か怪しいぞ、と思ったので、ハッキリと聞き返しました。
 
私:「この点検工事は、管理会社さんによる、アパート全室対象の必要な工事なんですか?この工事は断れないものなんですか?」
ス:「いや、全然、そういうものではないです。ご都合が悪ければ、やらなくても大丈夫ですよ。」
私:「あぁ、、そういうことですねぇ。わかりました。ありがとうございます!」
 
これは、あくまでも私の憶測ですが、アパートへの掲示の見返りとして、イッツコムからアパート管理会社へのキックバックのようなものが存在しているのではないか、と思っています。
 
イッツコム社は、入居者に対して書面で事前通知し、入室の承諾も得た上での営業活動をしています。アパート管理会社としては、入居者とイッツコムの間の個別契約については、一切関係ございません。というスタンスなんでしょう。
 
私から子供には、経緯詳細を説明し、工事予定日の回答は不要であることと、再度イッツコム社の営業が来ても、相手にせず、部屋には絶対上げないよう言い含めておきました。
後日、子供から聞いたところ、工事予定日には、居室ドアをノックする訪問者があったそうですが、居留守で放置したそうです。
 
そして、案の定、工事予定日の後には、またチラシが入っていて、
「102号室入居者様、工事に伺いましたが、ご不在でしたので、工事ができませんでした。再度、工事予定日について、下記へお電話ください。」
と、うっすら罪悪感を煽る督促フォローアップもされていたそうです。
もちろん、こちらも放置スルーです。
 
点検商法」で、いろいろとネット検索しましたが、他にもたくさん出てきます。
とにかく人間心理をうまく利用した営業スキームです。
 
大学進学と同時に、親元を離れ、一人暮しを始めるお子さんは、経験も少なく、変な輩に部屋の中に入られて、売り込みを掛けられたら。。。
毅然とした、正しい判断ができるでしょうか?
たとえ大人であっても、相手次第では、押し切られてしまうかもしれません。
成人年齢が18歳に下がったことで、きっと良いターゲットにされていますので、十分ご注意ください。
 
ひとり暮らしは御用心です。
 
 
 

キュッと胸が痛んだお話 ~国ガチャ~

キュッと胸が痛んだお話 ~国ガチャ~
 

投資関係のX(ツイッター)を見ていて気になるワードがありました。


『国ガチャ』

 
「配属ガチャ」親ガチャ」などと言うワードはよく聞ようになりました。望んだ会社に入社出来ても、配属先は選べない。生まれてくる家庭」や「親」選べないように生まれてくるも選べない。人間の出自や境遇には「当たりハズレがあるってことを、オンラインゲーム用語の電子くじ「ガチャ」に準えて、新しく造られたイマドキの言葉のようです
 
先日、某投資家さんが、日本人は国ガチャに当たったのだから云々)」と言うツイートを読んで初めて、この言葉を知りました。
 
そして、ある経験と罪悪感を思い出しました。
 
2010年代、海外駐在していた頃のこと。
東南アジア圏を頻繁に出張していたときのお話です。
当時のフィリピン・マニラ空港に夜に到着し、都心に向かってクシーに乗ったら、空港を出てすぐの信号待ちで、金銭を乞う子供たち数人を囲まれました。タクシーの運転手が、手を振って追い払います。
 


インドネシアジャカルタでは、都心部渋滞がひどく車が渋滞して道路上で止まると赤ん坊を抱えた女性が歩いて近寄って来ては、金銭を乞うために車の窓をノックします。
私は車の後部座席に座車の窓を挟んで、1メートル弱の間隔で、彼らと視線が合うのです。得も言われぬ罪悪感で、胸がキュっと締め付けられます。そして運転手さんは、追い払います。
 
の物乞いの女性たちに抱かれている多くの赤ん坊が、レンタルれているという事実を会社のローカルスタッフが教えてくれました赤ん坊を抱いていた方が、同情を買いやすく、収入が格段に上がるからだそうです。確かに、私の胸が痛む度合いは強かったと思います。
 
自分の子供を貸し出す親がいるということそんなレンタルビジネスが立されている事実と、その背景にある圧倒的な貧困に衝撃を受けました。
赤ん坊以外にも盲目や腕の無い障害者を連れている物乞いもよく見かけました。
狙いは同じです。
 
現地の国の皆さんには、大変失礼な話ですが、その光景を見て人間は生まれながらに不平等なんだと、そして自分は日本人に生まれてよかった私の子供は、私の子供として産まれてくれて良かった。」
そう思ってしまいました。
ホントに失礼な話です。
 
きっとその国に生まれた人たちは、少なからず「愛国心を持っていて、その与えられた環境で、疑いも無く、一生懸命に生きているはずです。
 
もちろん、イギリスやアメリをはじめ先進国の中でも、この日国内でも、経済格差、貧困、虐待、差別など、生まれた境遇による、いろいろな社会問題があります。しかし、アジアの途上国で見た、それは、あまりにもスタートラインが違い過ぎる、と思ったんです。
 
だから、私は、「親ガチャ」「国ガチャ」という表現が好きではありません。
 
「日本に生まれて良かった」と思ってしまった自分自身を責めたように、この日本で、その言葉を使うことは、とても失礼なことだと思うんです。
 
家族や親、国籍、出自というものは、当たりとかハズレとか、そんな「軽い言葉で表現できるものではない、もっと純粋で、もっと残酷なもののような気がします。

 
ちなみに、先のエピソードに挙げた、フィリピンはキリスト教徒が多く、インドネシアイスラム教徒が多い国です
 
イスラムの教えには、「喜捨」というものがあり、裕福な者は、貧しい者に施すことで、天国へ行ける とされています。そのため、物乞いする者は、「施す者を天国へ導く者」というポジティブな解釈もあるそうです。
 
たとえ、宗教上、そうであったとしても、今でも、あの車窓からの光景、あの視線を思い出すと、胸がキュッとします。

大学生にかかる費用 その詳細は?

教育費用も、次世代への重要な投資です。

 

最近、新聞記事で、大学にかかる費用の話を見かけました。

私立か国立か。文系か理系か。自宅か自宅外か。

↓ こんな感じの一覧表がありました。総額は判るけど、何に、いくらぐらい掛かるのでしょうか?

 
現在、私の子供は、すでに大学4年、都内で一人暮らしをしています。一般的な金額と、我が家の実績と比較してみましょう。

実際どんな費用が掛かるのか?

◆もくじ



1.基本条件

国公立大学 理系 4

■都内 ワンルームアパート 一人暮らし

 エアコン付き 大学徒歩圏内

■アルバイト 3年生までは個別指導塾講師 週一回

 長期休み中は講習など追加収入あり

■課外活動 バレーボールサークル

 

2.月額①親元払い

まず、継続的に発生するコスト。一部は月額に換算しています。

 

以上が親元で支払をしているもの。

合計 月額136,265・・・①

 

3.月額②仕送り

次に、いわゆる仕送り部分です。仕送りは、毎月一回、子供名義の口座へ銀行振込。

自宅からの通学であれば、この部分は不要となります。

以上が、仕送りから子供が直接支払っている部分です。やりくり次第では、お小遣いにもなります。

合計 月額 50,000・・・②

 

4.大学4年間では?

以上の合計で、

月額コスト①+②= 186,265円

したがって、大学4年間の総額は

186,265 × 48か月= 8,940,720円

 

5.初期費用

さらに、入学時に、初期費用がいろいろ掛かります。こんな感じです。

以上、初期費用の合計

= 923,600

6.さて総額は?

先の月額分と初期費用を合わせてみると

総額 9,864,320円

冒頭にご紹介した一覧表、一般的に「大学にかかる費用」とされる金額、国公立・自宅外の場合の937.5万円に比べて、オーバーする結果でした。我が家は甘めのようです。

 

7.参考まで

本人が自分で払う場合もありますが、大学生になると、以下の費用が発生することがあります。

国民年金  383,810

(2年分。20歳到達時で納付)

〇運転免許  275,000

(合宿免許@山形)

その他にも、大学受験のときには、すべり止めの受験料や仮り押さえ入学金。大学院に行けば、入学金と、さらに2年分の学費追加。

就職活動のときは、スーツ、交通費など。

 

どこまで親がサポートするのか。
それとも、自分で払わせるのか。
とにかく、大学生って色々と掛かりますねぇ。

投資もいいけど、節約も大事。いや奥様が大事。

投資もいいけど、節約も大事。いや奥様が大事。
 
投資活動をする上で、『投資で稼ぐ』というプラス方向にばかり注目しがちではありますが、投資への入金力を上げるためには、資金マイナスを最小限にする『節約』がとても大事になってきます。
 
資金に余裕が無いと、投資においては圧倒的に不利。
株取引は心理的な側面が極めて大きいので、資金の余裕は、心の余裕を生み、投資においては断然有利と言えます。
 
X(ツイッター)等で拝見している「億」を稼いでいるスゴ腕投資家さんの方々を見ても、浪費家の方を見たことがあまりありません。みなさん節約家の方が多いように思います。
 
即ち!『節約』  は侮れません!
 
先日、会社の若い社員と世間話をしていて、スマホの話題になりました。いろいろと話をしている中で、彼は、毎月、携帯電話代に1万円弱払っているとのこと。1人あたりですので、彼の家族3人分で、毎月ほぼ固定で3万円弱の支払いだと言うんです。
 
マジで驚きました。
 
大手キャリアだとまだそんなにするんですね?!
ひと昔前に「官製値下げ」が話題になったので、いくら高くても、4000-5000円くらいのものかと思っていました。
身近に、私よりも若くて、私より稼いでいない人が、そんな贅沢なプランを毎月払い続けていることには、
がく然!
 

 
我が家は、家族3人で、およそ3000円。一人あたり月5GBで、1,000円の格安SIM のファミリープランです。特に不自由もありません。
と言うか、不自由だと思っていないだけかもしれません。
 
先述の彼と私の家族間との差額は、
1か月で、27,000円。
1年で、324,000円。
5年間で、1,620,000円。
 
なかなかの差額になります。
それでも、彼は、格安SIMに比べて、料金が高いのは知っているけれど、プラン変更はしないんだそうです。
理由は、「面倒くさいから」だそうですよ。
 
深くツッコみませんでしたが、そういうものなんですね。面倒の価値も、お金の使い方も、節約レベルも人それぞれなんだなぁと、思ったお話。
 
それでも、『節約』 は侮れません!
 
我が家金融資産においては、その功労者は、節約家の奥さんであることに、私も気づくまで、結婚してから10年近くかかりました。

 
私は、特別有名でもないメーカー勤務の会社員です。業種別年収ランキングでいっても、まったく高位の業界ではありません。
 
30代後半のころ、同じ会社の同世代で、同じような家族構成、同じような収入のはずなのに、「毎月の給料ではやっていけないよぉ」と、愚痴をこぼす同僚がいました。
 
しかし、我が家は、結婚してからずっと、毎月貯金が少しずつでも増えていましたし、夏と冬のボーナスはそのまま丸々残っていくのが当たり前になっていました。我が家なりに、レジャー旅行、実家への帰省、子供の習い事など、特に不自由なくしてきたつもりです。
私の奥さんは専業主婦で、副収入もありませんから、違いの理由は、もう「支出」しかありません。
 
その同僚と、いろいろ話をしていると、明らかな違いに幾つか気づきました。
子供の習い事の違い、お付き合いコミュニティの違い、日常的に利用するスーパーの違いなどなど。
その時です!うちの奥さんが、低く抑えているポイントに気づかされました。
 
先ほどの携帯電話代と同じです。
一見、小さな事ばかりですが、日常的に積み重ね、毎週、毎月、毎年と、長きに渡って、それは大きな金額となり、さらに、そんな地道な努力が、私自身や子供の金銭感覚にもジワジワと浸透し、家庭内で相乗効果を生んだきたように思うんです。
 
15年ほど前から、毎月末に、私自身が、我が家の資産残高をまとめているのですが、常に揺るぎないコストコトロールには、いつも感心します。
 
最近、支払いはデビットカード等のキャッシュレスばかりなのに、今でも、奥さんは手書きで家計簿をつけては、たまに溜息をつきます。
 
おいおい、我が家の資産は増えてるのに、何に溜息をついてるんだ?
 
『奥さん』 は侮れません。
 

投資は化け物ではない ~金融教育~​

投資は化け物ではない ~金融教育~​
 
日本取引所グループ(JPX)が、学校教員向けの金融教育の勉強会を開いたそうです
 
2022年4月から高校での金融教育が必修となっており、それを受けて、教育現場からの要請があったのでしょうか。
 
やはり教育の現場からは、心配する声が上がっている模様。
 
「まわりに見本となる先生がいないので、ベテランの先生の知見を得たい」(JPX金融リテラシーサポート部)
 
「苦手意識を持つ先生や、やるつもりがない人も多い。」「株について教えることに忌避感がある先生もいる」勉強会に参加した大阪府立の高校に勤める30代男性
 

 

この勉強会のことを取り上げたその記事自体も、今の若い世代いわゆる[ Z世代 ]の投資の入り口は、スマホを利用したものであることを指摘して、「金融教育」が若者の実態を反映できていない と評しています。
 
 
ここに大きな違和感を感じるのですが、見ている先にあるのは「投資だけ」なんです。
 
そもそも「金融」イコール「投資」なんでしょうか?
 
先の現場の教員の声も、そして先の記事でさへも、「金融教育」イコール「投資教育」にすり替わっています。
 
では、まず「金融」って何でしょう?
全国銀行協会のホームページによりますと、
お金の余っている人が、お金の不足している人に、利息を支払うことを条件にお金を融通することがあります。銀行をはじめとした金融機関がこのお金の橋渡しをすること、つまり、資金の融通をすることを、略して「金融」といいます。
 
「金融」は、お金の融通であって、「金融」イコール「投資」ではありませんね。
 
今回始まった「金融教育」のために、金融庁が作成した授業用教材を見ても、決して「投資教育」ではないのです。
投資は、その一部分に過ぎません。
教材の内容は、
収入や支出、そして貯蓄などの家計の基本的な仕組みや、教育費や住宅費、老後資金などのライフプラン。借金返済のこと、SNSを通した投資詐欺への警鐘なども含まれています。その他、預貯金・債券・株式・投資信託などの金融商品の特徴などの説明も含まれてはいます。「投資」は、そのメインテーマではありません。ましてや「投資での儲け方」を教えることではないんです。
 
まず、「人生」と「お金」のことを考えてみましょう。という内容になっています。
 
もちろん、担当する教員の教え方によって、生徒への伝わり方が異なることは否めません。
 


わたしたち大人世代が、「金融教育」を受けてこなかったために、「投資」を「得体の知れないデッカイ化け物」に仕立て上げ、ネガティブなプロパガンダを広めている気がします。「投資するヤツは、危ないヤツ。いつか手痛い目に遭うだろうと。。。」
 
まず、わたしたち大人世代が、しっかり「人生」と「お金」のことを学び、よくよく考えていれば、こんなことにはならなかったように思います。
 
だから、現代のこどもたちは、わたしたちよりも、もっと賢く生きていくことでしょう。
 
「金融」イコール「投資」ではなく、
 
「投資」は、「化け物」なんかではありません。
 
こどもたちに笑われてしまいます。