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他人の正解は、あなたの不正解〜葬式・お墓のお話~

昨年、母が亡くなり、この1年間ほど、 葬祭関連のイベントを少しずつ進めております。振り返ってみると、 いろいろと地域差、宗派の差などを感じることが多かったことが、とにかく印象的です。

 

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と言いますのも、私の奥さんは静岡県出身で、約20年程前に、 義祖父の葬儀がありました。当時は、私たち夫婦も静岡に住んでいたので、私自身も葬儀に参列し、 親族としてお手伝いを経験しました。

 

そういう私は現在52歳。18歳で奈良県の家を出て、かれこれ34年間、 地元を離れて転勤族をしているので、 地元の葬式をほとんど知りません。

仕事上で葬式に参列したり、葬儀受付のお手伝いしたのは、 静岡県と関東圏がほとんど。

だから、静岡の印象が強かったんです。

 

そして今回、そんな私が、 実母の葬儀で喪主を務めることとなったわけです。当然ながら、場所は私の出身地、奈良県の田舎町です。

 

いろいろと準備を進めていると、初めてのことばかりなので、私の奥さんに相談したりするのですが、

「えぇ!?そうなの!?」

という認識のギャップが多いことに驚きます。

いくつか事例を挙げてみましょう。

 

1.条件

(私)奈良県中部・浄土宗(今回初めてお寺と付き合いが始まる)

(妻)静岡県東部・日蓮宗(古くからお寺との付き合いアリ)

※注意点:これらは、「私の家」と「妻の家」の比較であり、 その地域や宗派すべてを代表するものではありませんので、くれぐれも ご注意ください。

 

2.喪主挨拶

 (私)挨拶を準備して行ったら、葬儀当日、司会者に「え? します?しない家も多いですよ。」と。

結局、挨拶することにしましたが、「挨拶無しの前提」で、 打ち合わせが進むので、司会者と話が嚙み合わず、混乱しました。

(妻)形式上、はじめに喪主は挨拶くらいするでしょ?(確かに静岡の義父は、何か挨拶してましたね。)

 

3.通夜葬儀


 (私)葬儀・火葬の後に、初七日法要 で終了。四十九日は別途。

(妻)葬儀・火葬の後に、初七日法要、その後に四十九日法要 とまとめて一気に終了。一日にまとめるケースが多いそうです。

 

4.中逮夜法要
 

(私)命日から3週間後くらいに「中逮夜」法要を営みました。命日から四十九日までの中間くらいに、ということなんでしょう。お寺が自宅に来て、読経するだけです。

お寺に言われるままに法要をしましたが、やらない選択もあった気がしています。

(妻)中逮夜?何それ?初めて聞いたよ。かなり、レアな法要なのかもしれません。


5.四十九日法要
 

(私)命日から7週間後くらいに「四十九日(満中陰)」 法要を営みました。

それなりに親戚を呼ぶので、民間の斎場を借りて、祭壇を組み、 お寺が読経します。法要後、親戚と会食しました。

(妻)葬儀と同じ日に済ませているので、必要ありません。

 

6.百箇日法要
 

(私)命日のおよそ100日後に「百箇日」法要を営みました。 お寺が自宅に来て、読経するだけです。こちらも、お寺に言われるまま。やらない選択もあった気がします。今思えばですが。

(妻)何それ?初めて聞いた。そんなとこまでやるの?

 

7.お骨
 

(私)火葬後の骨上げ時に、「本骨(のど仏)」と「胴骨( その他の骨)」の2つに分けます。「本骨」は白い小奇麗な巾着袋に入っています。「胴骨」は、 一般的な陶器製の骨壺に入れます。

(妻)火葬後の骨上げ時に、 陶器製の骨壺1つにまとめて入れます。

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8.香典袋
 

(私)黄白色の水引の袋(地域特有だそうです。)

(妻)白黒の水引の袋(一般的です。)

関東と関西とでは水引が異なる〜香典を包む不祝儀袋を解説 | お墓きわめびとの会ohakakiwame.jp

 

9.納骨
 

(私)お骨を骨壺から出して、 白い布に包んだ状態で墓の下へ入れ、骨を土へ返すのだそうです。空になった骨壺の処分は、墓石屋が引き取ってくれます。

(妻)骨壺のまま、墓石の下のスペースへ収納します。土に返しません。

地域ごとに異なる納骨の慣習 - 日本最大級のお墓総合ポータルサイト「みんなのお墓」www.minnanoohaka.com

 

10.墓石
 

(私)墓地は、グレー色の石材が多数派。実家の墓地へ行ったときに、景観の違いに驚きました。静岡の墓地に見慣れていたので、白く感じました。

(妻)黒い御影石が多数派なんです。墓地のほとんどが黒御影石。これは地域性があるようです。

よくある質問Q&A | 沼津石材numazu-sekizai.com

 

11.お墓の線香
 

(私)墓石に線香立てがあって、「垂直」に立てます。

(妻)墓石に線香を「横」に寝かせて置く入れ物があります。

 

 

今、思い出せるだけでもこれだけあるんですから、おそらく細かいところを探せば、まだまだあるんでしょう。

どちらが正解という訳ではありませんが、同じ日本の風習でも、 地域や宗派、家ごとに「全然違う」ということです。

私たちの知らない他の地域では、 もっともっとバリエーションに富んでいることでしょうね。

 

まぁ、正月のお雑煮 と一緒です。

郷に入っては郷に従え。

ところ変われば品変わる。

地域文化の違いを体感できる貴重な経験ですね。

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ちなみに、我が家のお雑煮は、

丸餅、白味噌、そして餅は「きな粉」で食べますが、何か?