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信じるか信じないかは、あなた次第 ~235の法則~

信じるか信じないかは、あなた次第 ~235の法則~


こんな記事がありました。


フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズのマーク・ ザッカーバーグ氏は、6月30日に従業員に対し、 エンジニア新規採用計画を最低でも3割縮小すると明らかにした。 「実際問題として、 この会社にいるべきではない人がおそらくかなりいる」とし、 圧力を強めることで一部の従業員が自主的に会社を去ることも望ん でいると話した。

 

米国では「静かな退職」という言葉が話題になってるそうです。


本当に仕事を辞めるのではなく、最低限の業務はするけど、 仕事への熱意は無く、 会社への帰属意識が薄くなっている会社員のこと。

米国の調査では、在籍社員のうち半数以上を占めるとも言われてい ます。コロナ禍で急増した在宅勤務により、 会社とのつながりが無くなって来ていることが影響しているとか。

先のザッカーバーグさんも、 危機感として感じ取っているんだと思います。

 

私の会社でもあります。


メーカー企業では、製造部門や出荷部門など、現物を扱う部署は、 在宅勤務はしていませんが、首都圏の本社部門では、 いまだに多数の社員が在宅勤務を継続しています。

コロナ禍が下火 になっても、2年以上も経過してしまうと、 既得権になりつつあり、 感染予防からワークライフバランスへ根拠のすり替えが始まってい ます。
私自身は、現物を扱う事業所なので、今までもずっと出勤して来た のですが、本社勤務の方々の中には、明らかに「静かな退職」をし ている方が目立つようになってきました。


でも、よく考えてみて、「静かな退職」は、コロナ前から存在して いたのではないか、と私は思っています。それが、コロナ禍での在 宅勤務で顕在化しただけだ、というのが私の個人的な見解です。

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「静かな退職」をしている人たちは、コロナ前は、毎日出社して、 8時間オフィスで勤務していました。
しかし、彼らは、オフィスに出社していたとしても、実際には、最 低限の仕事しかせず、熱意もありませんでした。上司や同僚と、 日常的にコミュニケーションを取りながら、 会社組織への帰属意識という「姿」が見せていたため、「 静かな退職」は判りにくかっただけなんです。


そして、コロナ禍により、在宅勤務が始まりました。
そこに「姿」は見えなくなり、会社組織への帰属意識という「幻」 が消滅し、残ったのは「最低限の業務だけする、仕事への熱意がな い社員」のみなさんです。


在宅勤務になり、「姿」が見えなくなったものの、今まで通り、 熱意も無いままに、仕事は必要最低限はしているので、 会社のルーティン業務は回ります。 製造現場や出荷部門は動いていますし、本社の優秀な人たちは、 在宅勤務であっても、熱意を持ち、相変わらず、バリバリ働いてく れているので、不思議と利益は出てしまいます。

 

「262の法則」というのがあります。

“どのような組織・集団も、人材の構成比率は、優秀な働きを見せ る人が2割、普通の働きをする人が6割、 貢献度の低い人が2割となる”というものです。

 
これを読み替えると、在宅勤務になる前から、貢献度の低い人、 つまり「静かな退職」をしている人は、2割は常に存在していた。

そして在宅勤務になって、普通の働きをする人6割のうち、およそ 半分の人が「静かな退職」をした。

 

その結果、"優秀な働きを見せる人が2割、普通の働きをする人が 3割、貢献度の低い人が5割"という「235の法則」 が成り立っているのではないでしょうか。


それでも会社は回り続けているのですから、「235の法則」が、 在宅勤務とリモートワークをベースとする労働環境では、 人材構成比の新しいスタンダードになるかもしれません。


「それじゃ、貢献度の低い人を切ればいいじゃないか?」


先述のザッカーバーグさんのように言ったとします。


「262の法則」では、 たとえ貢献度の低い2割を切り捨てたとしても、 残った人材の中で、自然に 2:6:2 の人材構成比に落ち着いてしまうんですって。

 

現在の在宅勤務・リモートワーク社会においては、「 235の法則」が構築されつつあるかもしれません。


信じるか信じないかは、あなた次第。